沿岸を航行する船舶に対して行っている情報提供システムの問題点と、利用者のニーズについては、平成6年度と7年度において財団法人日本航路標識協会が財団法人日本船舶振興会から補助金を受けて実施した「中波標識局を利用した情報提供システムの調査研究」の成果により明らかとなった。そこでここではこうした背景を基に、利用者のニーズに応えることのできる「沿岸航行援助情報システム」を構築するため、支援が必要とされる情報の種類と問題点を整理し、こうした情報の収集手段と伝送方法等、必要な事項についての調査研究を行った。この結果利用者のニーズにあった沿岸航行援助情報システムのプロトタイプモデルを構築することができた。